FC2ブログ

帯状疱疹

過去に罹患した水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化によって発病します。再活性化は免疫が低下するような状態から、VZVに対する何らかの防御機構の破綻が引き金になります。こどもからおとないす゛れの年齢にもみとめられますが、高齢者なほど症状・後遺症が強く出現します。水痘に罹患するとそのウイルスは水痘が治癒しても全身の知覚神経節(脊髄後根)に潜伏、発病するときはその中のひとつの知覚神経領域(皮膚のデルマト-ム:下図参照)に一致して同部に知覚過敏・疼痛のあと(普通、数日間)浮腫様の紅斑・水疱が出現、数日するとびらん・深いものは潰瘍化、のちに痂皮を形成して3~4週間の経過で治癒します。
hzkeiro2.jpg
皮膚病変ができる前、もしくはできている時に強い疼痛がありますが、治癒後も"ズキズキッ"とした痛みが走り(帯状疱疹後後疼痛)、眠れないほどになります。こうした帯状疱疹後疼痛は、治療開始が遅れたもの・皮膚病変がひどいものほど出現しやすく、数ヶ月から数年にわたって悩まされることが少なくありません。顔面神経節でVZVが再活性化すると①外耳道・耳介と口腔粘膜の発疹②顔面神経麻痺③耳鳴り、難聴、めまいなどの症状が出現、これを特別にラムゼイ・ハント症候群と呼びます。皮膚病変の程度はさまざまで軽度の少し盛り上がった紅斑から皮膚がえぐれて潰瘍化するもの、またその数も数個から多数に及ぶものまであります。前額部の左右半分・頸部から肩にかけて、胸部・背部さらには臀部にもよく出現、顔に出現したものは美容上からも苦痛が強くなります。水疱の出方が少ないもの、また下腿に出現するものは神経領域をしっかり把握していないと点在してわかりにくいものもあります。dermatorom1.jpg
dermatrome.jpg
dermface2.jpghzpain.jpg
帯状疱疹は罹患して治っても再度発病することも少なくありません。最近では水痘ワクチンを予防的に抗体価の低下した高齢者に接種することも行われつつあります。

ポイント:ごくありふれた疾患で水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化で発症する。
      ひとつの神経領域に出現、そのためからだの半分を超えて出現することはない。
      早期に治療開始すると症状・後遺症(疼痛)を軽減できる。

e3125d15[1]
123.jpg
 
スポンサーサイト