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手足口病(2)

 手足に水泡、口腔内にアフタもしくは浅い潰瘍をみとめる疾患で乳幼児に多くみられます。毎年今の季節、夏場に流行のピ-クがあり、ごくありふれた感染症です。コクサッキ-A16ないしエンテロウイルス71が原因で飛沫・接触・糞口感染後4~6日の潜伏期をおいて発病、多くは軽症で経過しますが、中には無菌性髄膜炎、ギランバレ-症候群や心筋炎が合併することがあります。水疱を伴う皮疹が特徴ですが水痘にみられる中央のくぼみ(臍窩)はみとめず、丘疹様のものが四肢・臀部などに出現することもあります。手(手掌)・足(足底)の水泡は比較的平坦で表面は白っぽくみえます。手足口病の原因となるウイルスにはほかにもコクサッキ-A 5,6,7,9,10 コクサッキ-B 2,5 などがあげられ手足にみられる発疹の出現する範囲や形状が微妙に異なっていることがよくあるので注意が必要です。臀部にできる発疹は丘疹様で水泡形成することはありません。手足口病の原因ウイルスは年ごとに流行かるものが異なっているので皮疹の様子も一様ではないことに注意を払う必要があります。
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 コクサッキ-ウイルスなどの夏かぜウイルスはエンテロウイルスに含まれます。エンテロウイルスの中にはポリオ(1-3型)、コクサッキ-A(1-22,24),コクサッキ-B(1-6), エコ-ウイルス(1-7,9,11-12,24-27,29-33)エンテロウイルス68-71 などたくさんの型があり感染すると症状がないもの(不顕性感染)や熱だけ(非特異的熱性疾患)の経過をとるものから、手足口病やヘルパンギ-ナ等(コクサッキ-A6・A2・A4・A10)特徴的な症状を呈するものまで種々あります。このグル-プはいずれも髄膜炎、脳炎、心筋炎等の重症な病態を来たすことがあるので油断はできません。とくにエンテロウイルス71の感染では中枢神経合併症の頻度が高いことが報告されています。

     ポイント:発熱することも少なく、軽い経過が特徴。
         原因のウイルスは複数あって年ごとに流行するウイルスが異なり微妙に発疹の形が違って来る。
         水泡を持つものは時に水痘と間違えることがあるが水疱の膜は比較的厚いのが特徴。

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