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薬疹

薬疹
 薬剤の全身投与(内服・注射等)により生じる皮疹・粘膜疹を薬疹と定義。薬に対する生体の有害な反応にはアレルギ-性の過敏反応と非アレルギ-性の特異反応とがありますが、通常アレルギ-的なメカニズムから生じる皮膚病変を薬疹としています。成因としてはヒトの免疫反応をコントロ-ルする制御性T細胞の機能異常が指摘され、機能低下状態にあると皮膚を障害する細胞の制御が不能状態になり表皮細胞が攻撃されて皮疹が生じることになります。一方制御性T細胞の機能が増大していると、免疫のはたらきが抑制された状態となり以前に罹患し潜伏しているウイルス(突発性発疹やヘルペスなど)の再活性化が起こり薬剤過敏症性症候群DHIS)を発症して発熱発疹などの症状が出現すると考えられています。原因薬剤を服用もしくは投与されてから症状が出るまで短時間のものから数日もしくは数週間後になるもの、さらに病変の程度も1ヶの皮疹から全身を侵され死に至るものまで様々な程度や経過をとるため診断が難しいことが少なくありません。
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薬疹診断の検査
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薬疹の治療

疑わしい薬剤は直ちに中止すること。

①軽症薬疹(じんましん・固定薬疹・湿疹型・光線過敏症・播種状紅斑丘疹・多形紅斑)
アレロック等の抗アレルギ-薬+ステロイド軟膏
②中等症(広範囲の多型紅斑・紅皮症など)
プレドニン10mg 1日2回
③薬剤過敏性症候群
     プレドニン20mg 1日2回
④スティ-ブンス・ジョンソン症候群・中毒性表皮壊死症
     入院紹介 

ポイント:
    1) 薬疹の多様な皮疹を熟知する。
    2) 服薬開始後もしくは服薬中の皮疹は必ず薬疹を疑う。
    3) ウイルス感染によることが少なくないのでウイルス性の発疹についても理解すること。  
    4) 診断の確定は開業医では難しいことがある。 




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